手根管症候群 ケア
腱鞘炎とよく似た症状の手根管症候群は、女性の方に多くみられる病気です。
主な原因は、手を使いすぎて負担が掛かることが長時間あることで、手の正中神経が圧迫されてピリピリとした痺れや痛みといった病状が現れます。
また妊娠出産などの後にも多くみられホルモンバランスの崩れからくることが分かっているが、はっきりとした診断はまだ出来ていないのが実情です。
透析を10年単位の長期にわたり受けている方にも症状がよくみられるようです。
先ほどの、妊娠・出産に関係することで考えられるのは、妊娠により羊水などの体内の水分量が増え、手首周囲に目には見えない細胞内のむくみが発生してしまい、神経を圧迫した。
そして、出産後は数時間おきの授乳により長時間、首や体が前屈みの姿勢をとったり、無理な姿勢で搾乳したりする事が多くなり、鎖骨の部分、そして手首の部分で神経が圧迫されるようになった。というようなことが原因だと考えられます。
病気が進行すると、夜中に眼が覚めて、痛みで眠れないほどの苦痛があります。
妊娠・出産という大きな体験に体と心のバランスを崩す女性も多くいます。
さらに手根管症候群という、辛い症状が重なるとナーバスになってしまいます。そのような場合、幹部の痛みと同時に、心のケアもとても大切なのです。周りの方は、緊張をときリラックスできる環境を作ってあげることが重要です。
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